私の癖

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そんな風に思いながら、私は一斗のいなくなったベッドの真ん中でうずくまった。 ここは一斗の部屋。 優しい色のグレーや、それを包む白でコーディネートされた、居心地のいい空間。 一緒に住んでるわけじゃないけど、連絡が来たら来る…って感じ。 呼ばれるのは週に一回あるかないか。 一斗は仕事人間だから、 家にいないの。 そして、液晶テレビの隣にちょこんと置かれた小さなテディベアが、目に入る。歩美は、そのテディベアを優しく手に取った。
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