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逝き終わった私は、少し息を切らして、シャワーを浴びた。
一斗の部屋に置いてある自分の洋服に袖を通す。二十歳の私は、その歳に見られない。
いつも言われるのは26、7歳。一斗の歳。
老け顔なのかな。
疲れ顔だからかな。
私は、その老けを悪化させるくらいに大人っぽい格好に身を包む。
なんでかって?
それは…
一斗を見下ろしたいから。
私にとっての精一杯の背伸び。
なのに……
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