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そして向かった先は、
『MAGIC』と言う名のパチンコ店。
お財布の中身を確認する仕草が、格好悪い…って言ったらない。
『一斗は一生懸命働いてるのに』
私は、一万円札を取り出して、手慣れた様にパチンコの機械に指先で投入する。
ハンドルを十円玉で固定して、玉の行き交う音、大当りの音、はずれる音、他の人の台の音にまで…
心を癒される。
パチンコをやらない人には『うるさい』『雑音』
不思議なことに、パチンコをやる人には、とてつもなく『落ち着かせる周波』を放っているんだ。
これは病気。
ギャンブルの虜になった人間は…この不思議な幻想に心を癒されて墜ちる。
たまに昇れるから、
その波に身を任せて漂う。
まさにMAGICなのだ…。
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