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四月の晴れた日の登校風景。
二人の男が肩を並べて歩いている。
「ふぁ~。今日も一日暇だな」
「これから普通に学校だろ」
珀園学院(はくえんがくいん)に向かう通学路で欠伸をしている男子生徒、黒藤 黒弥 の呟きに彼の親友の相馬 誠(そうま まこと)は冷静に突っ込む。
「俺は授業中に寝ることしかしないから」
「まあ、お前らしいな」
誠は微笑みを浮かべる。
この相馬 誠は頭がよく、運動神経抜群、そしてモテる。
しかし、本人は気付かない。
というより興味がないらしい。
さらに、余談だが、この男は学院の裏情報に詳しい。
なんでも学院のトップと繋がりがあるとかないとか……。
詳しいことはわからないが……。
というより、この男は謎が多すぎる。
中学から一緒にいる俺でさえ詳しいことは知らないのだから。
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