六章 林間学校(二日目)

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僕は、葵と一緒に肝試しをしている 葵なら、きっと楽しい肝試しが出来ると思っていたのに葵は見るからに嫌そうな顔をして僕よりも前を歩いている 「はぁ、何で……」 「何がですか?」 「何でも、ないです」 葵はまた、無言で歩き出す 僕何かやらかしたかなぁ 「はぁ」 少し進むと少し入り組んだ場所で下には、崖がある 僕は、下を見て崖の高さを確認する 崖は、アパートの2~3階くらいの高さがあり死にはしないけど間違い無く怪我はするだろう高さがあった 『高校の肝試しでこんな場所を使うなんて 誰か怪我でもしたら大変だろうに』 前を見ると少しフラフラしながら歩く葵がいた 「葵、ちゃんと歩かないと危ないよ」 葵は、聞こえてないのだろう 僕の注意を無視して進んでいく さすがに、怖いので僕は葵の肩を掴もうと思った時葵は踏み外しそうになった 「危ない」 「あ、」 葵は、崖から落ちていく このまま、落ちれば間違い無く大怪我をするだろ 僕は、何も考えずに走って崖に飛び葵に抱き着いた
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