第一章

2/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「バカヤロー!お前如きにF1なんかやらせるわけねーだろ!黙って市販車の開発しとけ!」 オフィスに響く部長の怒声。 しかし、皆慣れたもので、全く気にする素振りを見せない。 そりゃそうだ。部長の怒鳴りは、もはや毎月の恒例行事化しているのだから。 ちなみに、部長が怒鳴っている相手は俺だ。 他人事みたいだって? まあ、入社してから三年、毎月同じことの繰り返しならそうなるだろ? だけどそろそろ我慢の限界だ。 だからとりあえず少し妥協してみる。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!