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屋上の階段から教室へと向かう
ただそれだけなのに、一歩進むたびに函内の体の鼓動は激しくなって行った。
「久しぶりだな、この感覚は……やれやれ、もうちょっと学校生活を楽しみたかったぜ…」
「あーあーまったくだ!機関はいったい何をしてるんだ?俺達の学校生活を保障してくれるんじゃ無かったのかよ!」
おいおい落ち着けよ、と隣で空に向かって吠える相方、汰彗を諌める
「だってよー、もうちょっとであの子とデートの約束までいけそうなんだぜー?」
「またそれか…その話はもう聞き飽きた…それに無駄話はここまでだ…血の匂いが濃くなってきた…」
階段を降り終え、ドアを開けた瞬間、
そこには地獄が広がっていた。
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