断章――日常――

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“キーンコーンカーンコーン” 今度は授業から解放される音が響く 「おい汰彗、これを見てくれ」 「なんだそれ?黒いな」 「あぁ、“黒の教科書だ”」 「名前書くと人が死ぬのか?」 「いや、死なぬ、死なないがこの本にはあらゆる闇の魔術の行使方法が書いてある…」 「っていう設定だろ、大体それ化学の教科書だぞ」 「貴様…視えているのか!?」 「あー…うん、俺には見えているのさ、それより函内、俺は今から純夏に会ってくるから!」 そんな日常があった。 ありふれていた。 つい先日までは
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