プロローグ 2

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――――――血の海―。 かつて函内を見下していたいじめっ子の首が函内を見上げている、 壁と天井には血と共に肉片がこびりついてこれらを引き起こした犯人が人間では無いことが伺える。 地獄という言葉がピッタリ当て嵌まるような、そんな光景だった。 誰一人として息をしていない (このフロアは全滅…敵は向こうの棟、か。) まずいな、と函内は毒づく。 敵がいる棟には函内のクラスがある。 そしてそのクラスには… 「おい函内…!俺はやらなきゃいけない事が出来た、先に行ってるぜ…」 (させねぇ……あの子だけは守る…) 汰彗は静かに、だが熱く決意を胸に秘め、移動を開始した。
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