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「さて、掃除も終わったし町見学でも行こうかな。」
「ちょっ!?ヒカリ!!
一刻も早く女神様の所に行くの!」
異義を唱えるフィンを掴むヒカリ。
「いっ…。」
「女神様も大事だけど、町の人に引っ越しの挨拶も無いって言うのも無礼なんじゃないかしら?
大体、妖精に指図される筋合いは無いよ?」
「……分かったの…。
言って良いの…。」
フィンがそう言った瞬間、ヒカリが満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう♪
なるべく早めにするからね♪」
軽やかな足取りで町に向かうヒカリの後ろ姿を見てフィンはボソッと呟いた。
「絶対夕方まで帰らないと思うの…。
悪質なヒロインなの…。
本当にやる気あるの?」
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