南条障害者センター

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「ここね」 女は、一つの扉の目の前で立ち止まった。 扉をノックしてから、 女と私は入っていった。 「こんにちは」 ここの院長先生らしき人が、挨拶をした。 「こんにちは~」 女が、口を開く。 二人は、会話を 始めた。 二人の会話は、あまり 興味なくて私は、 口の動きを見なかった。 すると急に、女が お辞儀して部屋から 出ていった。 「………」 私は、女が出ていった扉をずっと睨んだ。 そして、院長先生に 顔を戻した。 「こんにちは」 院長先生は、手話をしながら言った。私は、それが気にくわなかった。 「…私。口の動きで分かるので、手話は結構です。」 院長先生は、 驚いた様な納得した様な 顔をしてから、 口を開いた。
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