魔女怒る

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ウィドは煮えたぎる鍋の温度を確認して再びかき混ぜる ライドはウィドの置いた温度計を―― 『我の声に従いこの物は浮遊すべし…It floats!』 さぁ見よ!とばかりに 短い詠語を唱えて浮遊させた 「それに魔女って一言で言ってもいろいろ魅力的な分野があるし」 「例えば?」 ウィドの言葉に気を良くしたライドは くるりとターンし―― 『我の身体を借りた者はその実態を現すべし!…Show the picture!』 咏語を唱えた ヒラリとひるがえるスカートとともに輝く粉が舞い その粉は人の形へと実態を表す 空中から突如現れた映像には ライドに似た人物が映し出されている
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