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満天の星空
彼と彼女は場所は違えど星を眺める――
「明日は魔法祭か…」
ライドが言った
「明日が魔法祭か…」
ウィドが言った
「あの宝石さえ手に入れば…私は一人前の魔女になれる」
ライドがうつむく
「あの宝石さえ無かったら…僕は天才錬金術師に慣れなかった」
ウィドが目を伏せる
「もう少しで…」
「あと少しで…」
「私に魔法がかかる」
「僕の魔法が解ける」
「そういば」
「そうだ…」
「ウィドって」
「ライドって」
「何で錬金術師になったんだろう?」
「何で魔女になれたんだろ?」
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