魔法祭

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ウィドは長旅用の大きくて頑丈な特大リュックと両手に旅行用トランクを持って 早朝から街道に軒を連ねている露店の一角に赴いた 「おはようございますセドニーさん、リアンさん、コレ僕の店の商品です。今年もよろしくお願いします」 その露天には恰幅のいい男と黒髪の妙齢の女性が居た 恰幅のいい男がセドニー 女性の方がリアンだ リアンはウィドの抱えるトランクを受け取り開けた 「ウィド君!相変わらずいい仕事してるね~」 生徒を誉める先生のようににっこりと笑顔を向けるリアン 「一人で店を構える職業ゆえ、手抜きはしないので」 「いい心がけだ!今度の材料の調達もオレが用心棒引き受けるぜ」 「ありがとうセドニーさん、考えておくよ」 「ところで今年も2日間の滞在かな?」 トランクを明けその中に山ほどおさまっていたガーネット細工のお守りを並べながらリアンが聞く
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