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ウィドが民宿の窓を眺めていたとき
ライドは…
「魔法祭なんて小ちゃかった時以来ね~」
城門から城へと続く露天の列をぐるりと見渡す
真っ黒なミニシルクハットに
リボンとフリルの付いたベスト
日傘のようにふんわりとしたティアードスカート
白黒の縞模様のオーバーニー
おまけにリボンの付いた皮靴までもが真っ黒
白いレンガ作りの城下町には絵になる少女だが…
この人ごみの中ではかなり目立った存在だった
少し歩いて行くと
やはり商人に呼び止められた
「そもそもこの魔法祭が始まったのは…おおっそこのお嬢さん!魔法祭最大のイベントは何か分かるかい?」
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