魔法祭

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「…いいえ?」 ライドに声をかけたのは恰幅のいい男だった その男の周りには観光客が沢山取り巻いていた 「ちょっと~お兄さん!可愛い女の子にナンパは許さないよ!!」 「あぁ…わりいな~あまりにも可愛いかったからよ~」 「…かまわないわ、続けて?」 ライドはツンと澄ました態度で、しかし興味があるのでうながした 「それは…王様の挨拶だ」 「挨拶って?あのお城から顔を出すあれ?」 「そうさ!しかーしただの挨拶なんて地味と言う事なかれ!」 「この挨拶では王様は秘蔵の魔法具コレクションを身につけてお目見えになられる つまりは普段見られないお宝を見る事が出来るんだ」 「しかも今年選ばれた魔法具はその宝物庫…ロイヤルボックスの仲間入りが出来るのさ」 「魔法具職人はそのロイヤルボックスに納めらるることは大変名誉であり胸を張って魔法具を提供できる! いわゆる『お墨付き』が欲しいのだろうね~」
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