魔法祭

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「お墨付きなんていっても一個人の趣味と偏見だけで選ばれるのもなんだかしゃくだわ」 「国王様は代々の魔法好きだから、そこんところはなきにしもあらずだけどね…」 「しかし、この国に入ったからには…お嬢さん気をつけた方がいいよ?」 「なにに?」 「お嬢さんみたいな美少女は国王様のコレクションにされちまうかもしれないからねー」 笑いがわき起こる 「…くだらないご忠告ありがとうでも…あえて言っておくわ」 恰幅のいい男…セドニーに歩み寄り毅然とした態度で言い放った 「私は気位が高くてよ?それに国の主ごとき、私は興味は無いの」 それだけ言ってライドは セドニーの話に聞き入っていた観光客をかき分け 城の方へと歩いて行った 一つの芝居が終わったとばかりにその観光客もまばらに散り始める 「ありゃ…気を悪くさせちまったかな?」 「兄さんは一言多いんだよ…」 兄を見かねた妹リアンがやれやれとばかりに首を振った
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