第一話  昔話・はじまり

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 戸惑っている女の子をよそに少年は、女の子に対し笑顔で口を開く。  「大丈夫だよ僕を信じて」 たったその一言だったがそれを聞いた女の子は、今までの不安そうな顔とは、うって変わり、笑顔になる。 それを見ていた少年は、満足したかのように、しきりにあたりを見回す。  すると少年は何かを見つけたのか、女の子の元を離れる。  男の子が向かった先には、これまでと比べ、川への坂が緩やかになっていて、少年でも足元に気おつけてさえいれば降りれそうなところだった。  その少年の行動を見ていた、女の子は、少年に対し、私もついていくと言うがそれは、すぐに少年の口によって一脚されてしまう。  「大丈夫、まってて」  少年は、そういうと、ちょっと危なっかしい足取りで川に、下りていく。  川に差し掛かった少年は、ズボンをめっくり靴を脱いで、かわに入っていく。  少年が川の中に入っていくと水をジャブジャブ言いわせながら、白い女の子の帽子へと向かっていく。  帽子の元へたどり着いた、少年は、帽子に手を掛け、帽子をとり、高く上げ、女の子にふり向き笑顔で話しかける。    「お気に入りの帽子とれたよ」  それを聞いた女の子も笑顔になり、ただありがとうといい、一緒に喜んでいた。
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