第一話  昔話・はじまり

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しかし、喜びも一息つかぬうちに事故はおきた・・・  少年が川から上がろうとしたとき、一緒に喜んでいた少女は、早く帽子がほしかったのか、それとも、そのしょうねんと、お話がしたかったのかは、このときのことは、定かでわないが女の子は自分のいる場所をこのときすっかり忘れていた。  女の子の居る場所がとても脆かったのかも知れないが、身を大きく乗り出していた。  するとその刹那、女の子のたっていた場所が大きな音を立てながら崩壊したのである。    それは、まるで字の如く、がけくずれであった。  しゅういには、土埃が舞い、少年と女の子の視界は遮られてしまっていた。  しかし、女の子は、下まで落ちることなく助かったのである。  お互いの顔が見えるくらいに、視界が晴れるには、数分を要した。  この時何がおきたかというと、川縁が崩壊する直前に話は、戻る・・・  
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