第一話  昔話・はじまり

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 太陽が傾くまで話し込んでいた二人は、時間が過ぎ去っていくのさえ忘れているようだった。    いつだって、楽しいひと時は長く続かない・・・  それどころかいつもより早く時間がたってしまう。  しかもつらく悲しい時ほど人はより時間を長く感じてしまう・・・  当然この二人もそれは決して例外ではなかった・・・  そう、それはこの二人にお別れの時が刻一刻とせっ待っていることをいみしている・・・  このときの二人は後に迫り来る運命のときにきずくことなく、今のひと時を楽しんでいた。
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