62人が本棚に入れています
本棚に追加
音が道場の中に鳴り響いた刹那、廊下より足音が聞こえてくる。
大和と武蔵は、足音が聞こえてくると、気を引き締めなおし、廊下につながる、襖の方へと目を移す。
次第に足音が近くにやってくる。
すると一分もしないうちに襖が大きく開く・・・
その勢いよく開いた襖の奥には、二人の男性が居た。
おそらくその男性らは、先ほど少年らの父親が呼んだ相手なのだろう
男たちは、夏にもかかわらず、長袖の黒い袴を着て居て、その男性を見ていた少年らは、多分暑苦しく見ているだけで感じたに違いない。
しかし、当の本人たちはと言うと、至って平然とした面持ちで、むしろ涼しそうにも伺える。
男たちは、自身の主人の前まで襖を開けた直後近ずき、跪く。
最初のコメントを投稿しよう!