第二話 昔話・もうひとつの始まり     

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僕の名前は、武蔵・・・ そう、兄である大和とは兄弟であり双子の片割れでもある。  僕たちは、幼少のときより自身の父親に昔より伝わる剣術の修練をしている。  今日はいつもと同様学校の友達とは遊ばず、真夏で外気から蒸し暑くなった道場で修練にいそしんでいたが、今日はいつもとは違ったことが起きた。  それは自分の兄である大和と試合を行えという、父からの指示だった。  さすがの僕も驚いたが、驚いたのはそれだけではなかった。
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