序章・闇ノ章

2/2
前へ
/41ページ
次へ
『チカラガ足りぬ・・・余にはちからが・・・』 その者は、力を欲しているのか今はわからないが、その声はとても低く、そしてその声の主のいる大地が悲鳴をあげているかのように、その者がこえを出すたびに揺れている。 そのものがいる場には、生き物の影は声の主以外見当たらず、木々さえも生えていない・・・ 大地はひび割れ、そらは、暗雲に包まれその空間には、二つの赤い目が浮かびあがっていただけであった。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加