第一話  昔話・はじまり

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そらは、明るくたいようはまだ一番てっぺんに輝き、燦々と光を大地えとふりそがしていた。  そんな大地とはいうと、どこまでも緑が広がり、遥か彼方の地平線までも続いていて突き抜けるかぜも、とても心地いい場所であった。  そんな大地に一人の少女がいた。  少女は、金色で絹糸のように素晴らし髪をときたま吹き抜ける心地よい風でなびかせ、広大な草原にひとり立っていた。  その少女こそが後の「聖なる乙女」であり、聖王一族の一人娘であるユーナその人である。  この時少女は、自分に降りかかる数奇な運命はまだ知らない・・・  
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