Ⅰ:動き出した運命

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中学三年、春 新学期が始まってもうすぐ一週間が経つ。 月のクラスでは今、委員会決めが行われている。 「月、なんの何委員会に入るの?」 突然声をかけられ自分がボーッとしてたことに気付く。 その声にびっくりして振り向くと幼なじみ、今井美樹が立っていた。 「私は体育かなー。なんか楽そうじゃない?美樹はどうするの?」 「私は余ったのでいいかな。なんでもいいし。」 「でもどの委員会も男女各1人ずつなんてね。どうやって決めるのかな?」 その時だった。 黒板に全委員会の名前を書いていた担任が大きく2回手を叩いた。 「おい、静かにしろー。今から委員会を決めていくぞ。最初に女子が自分のなりたい委員会の所に名前を書いていけ。その後、男子が書きにいけ。喋らなくていいぞ。」
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