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その男子が書き終えて席に戻る際、一瞬だけこっちを見た。
(―あ、あの人か)
何度か廊下ですれ違ったことがある。人懐さそうな顔立ちをしていた。
(早く仲良くなろーっと)
「よし、全員決まったな。委員会に入った人は放課後集まりがあるからな。どこの教室でやるかは後ろに貼ってある紙を見とけ。」
担任の言葉と重なって終わりを告げるチャイムがなった。
と、同時に皆思い思いの行動をする。
机に突っ伏して寝る者、友達と喋っているもの。本当に様々だ。
月は美樹と窓辺に寄りかかっておしゃべりを楽しむ。
「月、良かったね!体育委員になれて。」
「ほんと。ジャンケンとかだったら勝てる気しないわ。そういえば、山口君ってどんな人?」
美樹は内部生だ。
きっとどんな人か、くらいは知っているだろう。
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