Ⅰ:動き出した運命

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その日の放課後、月は三年一組にいた。 どうやらここが体育委員会の集まる場所らしい。 黒板にはクラスごとに座るように、とでかでかと書かれていた。 (えーっと、どこかな?) キョロキョロ周りを見回すと山口がもう座っていた。 そっと隣に行き 「よろしくね?」 っと声をかけて座る 「あ、どうも。」 これが月と陽介が初めて話した会話。 その後二・三言、言葉を交わした後委員会は始まった。 しかし、始まってからも月は陽介が気になっていた。 好きとかそういう気持ちではない。 ただ単に仲良くなってみたかったのだ。 委員会なんかそっちのけで二人の会話は途切れることがないまま時間は過ぎていった。
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