笑う門には魔王来たる

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「さて…、と。」 幸村のベッドの回りに、私たち9人は整列した。 彼は相変わらず(普段の3倍くらい)微笑んでいて、その笑みを崩す気配がない。 「昨日は決勝お疲れ様。だいたいの内容は、まあ…知っているけど。とりあえず、詳しく教えてもらおうかな。」 幸村は柳を見上げる。 どうやら説明を求める合図らしい。 「…まずはダブルスだが……」 幸村は真田の試合まで、一通り柳の説明を聞き終えると、今度は赤也を自分の近くに呼び寄せた。 「まずは赤也…。」 「………。」 「そこらへんで30分正座してろ。」 「…はい……。」 半泣き赤也。 赤也の他にも、みんな次々に正座をさせられていく。 あの、もしかして私も正座するんですか…?? 「当たり前だろ。はい、正座して。」 「ハイ…(涙)」  ですよねー。 。
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