■いち■

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【過去、昼】 ラン(幼少時) 「すみませーん!まーじょーさーん!いませんかー?まーじょーさーん!!」 チル 「ったく誰じゃ、チル様の大事な睡眠を邪魔する輩(やから)は!って……ガキんちょ?」 ラン(幼少時) 「うわぁ!髪の毛ぼっさぼさ!」 チル 「坊や、カエルさんになってみるか?」 (悪魔の微笑みで) ラン(幼少時) 「わー!キレイな黒い髪の毛のキレイなお姉さんだなー!」 (棒読み) チル 「わかればよろしい。で、こんな朝っぱらから何の用じゃ?」 ラン(幼少時) 「え、もうお昼前、」 チル 「なーんーのーよーうーじゃー?」 (再び悪魔の微笑みで) ラン(幼少時) 「ひいっ!えっと、お母さんがこの荷物を魔女さんに渡しに家に行けって…。よいっしょ!」 チル 「ふむ……ガキんちょ、名前は?」 ラン(幼少時) 「ラン。」 チル 「ラン…どっかで聞いたことあるような名前じゃな…。」 ラン(幼少時) 「あ、そーだ!あとこの手紙も魔女さんに渡せって。」 チル 「手紙?えーっと?……………ほぉ、なるほどな。」 ラン(幼少時) 「なんて書いてあったの?」 チル 「ラン、といったな?」 ラン(幼少時) 「え、うん。」 チル 「ようし、ラン!たった今からお前はワタシの下僕じゃ!」 ラン(幼少時) 「……………え゙?」 ラン(M) 「幼いながらにも、なんとなくはわかっていた。俺は親に捨てられたってことを…。けど、そんなことよりも、あの時の俺はチルさんの爆弾発言に驚くので精一杯だった。」
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