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シベリウス 交響曲第6番
シベリウスの交響曲第6番。彼はフィンランド独立に相応しい交響詩「フィンランディア」という名曲を書きました。
この曲のコーラスのメロディ、本当に美しい。
そんなシベリウスの素晴らしさが発揮されているのがこの交響曲第6番です。
フィンランドの抒情溢れるメロディと清く澄んだ弦楽器の音色が心に迫ってきます。特にフィナーレは聴きもの。
シベリウスは7曲の交響曲を書いています。(クレルヴォ交響曲を入れると8曲)この6番はその中でも珠玉の1作。そうぼくは思います。
1楽章。この上なく美しくしなやかで懐かしい弦楽器の複重和音がなり始めた途端、貴方は別世界に立っていることを実感するでしょう。
凍り付くように冷たいけれども、壮大な自然と歌に満ちた世界。
木管楽器の音色が重ねられると叙情と神秘性はさらに深まっていきます。
これこそシベリウスの魅力。
森の神とともに大地を巡る旅に出かける。そんな瞬間。
金管楽器が加わりテンポアップすると、もうそこはファンタジーいっぱいのシベリウスワールド。
2楽章。ゆっくりめのテンポで描かれるモノドラマ。奥深く果てしない心の奥に沈んで行くようです。
3楽章。森から流れ出た水の精があたり一面に氷やオーロラの断片を振りまくような美しく激しい楽章です。
4楽章。再び曲は弦楽器と木管によって歌われる、美しく感動的な旋律に包まれます。そこには、自然の懐に身をゆだねる温かみも含まれています。
そしてこの曲最大の聴き所。フィナーレがやってきます。聴き手が地球と一体になり、張り裂けそうに叫びます。シベリウスの全ての作品の中で、ぼくはこの部分が一番好き。
恋や戦いとは違う心のありようというか。美しい泉の中に飲み込まれていくような不思議な感覚で覆われます。
ぼくは本場の指揮と演奏、ベルグルンド・ヘルシンキ響を愛聴しています。
シベリウスの絶品。
ぜひ一度聴いてみてください(^-^)/
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