第一話 チェーンメール

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さてさて、序章で会ったばかりですが改めて、近江要です。 携帯が世の中に普及し始めてから、十数年の歳月が経った現在でも、ネットワークを利用した悪戯、なりすまし、悪徳商法は後を断ちません。  なぜなら、ネット上には様々な情報が飛びかい、それを簡単に悪用することができるからです。 巷ではスマートフォンなんてものが流行っており、今や当たり前になりかかっているらしい。俺?タブレット型万歳ですが、なにか? ところで皆さんはチェーンメールというものをご存じでしょうか?  チェーンとは日本に直すと「鎖」を意味します。 つまりは、鎖のようにどんどん繋がっていくメールの呼び名で、要約すると「多人数に同じ内容のメールを転送しないと自分にとって良くない事が起きる」なんて一種の脅迫にもとれる内容が書き込まれているただの悪戯メール。 脅しの効果によって人々は他人から他人へと自分を守るためにメールを送りつづけ、仕舞いには友達からまた同じ内容のチェーンメールが届くなんてことも…。  今回の事件は皆さんも一度は体験したであろう、そんなチェーンメールがキーワードとなる話です──
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