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火の国はここ一年、
あちらこちらで
小さなテロが起きていた。
他国の忍が各地に潜み
戦を仕掛けて来たため、
木の葉の忍もテロを鎮圧すべく
各地へと狩り出された。
しかし、小さかったテロも
だんだん過熱され始め、
相次いで忍の犠牲者が
出てきていた。
木の葉の里を離れた、
火の国の国境付近。
この地の戦争も、木の葉の忍は
追い込まれていた。
二人の忍以外、
皆全滅が目前だった。
「まずいってばよ。
…此処もやられっちまったら
里に大分近付かれる…」
息を切らしながら
一人が言った。
「…ああ…。
応援は頼んだが、
あと三日はかかるだろう…。」
もう一人が言った。
「何とかして守らねえと…。」
「…ナルト、お前チャクラ
あとどれくらい残ってる?」
「…あと三分の一くらいしか
ないってばよ。
…サスケも、もうそろそろ
限界だろ?」
「ああ。…困ったな。
…此処ももうすぐ
見つかるだろう…。
何とかして朝までは
交戦を避けたい…。」
サスケはぐったりして言った。
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