別離

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ナルトが丘に着いたのは 約束のちょうど三日目の午後で、 頂上に辿り着いた時は もう疲れ果てていた。 辺り一面のヒマワリを見渡した。 そして、驚いて、 「…シカマル? …何でこんな所に居るんだってばよ。…サスケは?」 と言った。 シカマルはナルトの方へ 歩いて来ながらこう言った。 「サスケは火影様の命令で これから暗部の任務に着くんだよ。…んで、 俺はサスケの代わりで お前と次の任務に着くってわけ。 その伝言だよ。」 「…そうなんだ。」 キョトンとしてナルトは言った。 ふと、三日前の約束が 浮かんで消えた。 「え、じゃあ、サスケは無事なんだな?元気なんだな?」 ナルトは急くように聞いた。 一瞬、不安が胸をよぎった。 「何言ってやがる。 無事じゃなきゃどうやって任務に着くんだよ。」 ため息をついて、シカマルは言った。 …なら良かった。 ナルトは心の中で安心した。 この三日間、どうしてもあの傷が 頭から離れなかった。 「ほら、一休みしたら俺らも行くぞ。任務は山ほどあるんだ。」 「オウ!」  
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