別離

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気付けば浅い眠りについていた。 平凡な夢だった。 夢の中でも同じ場所に居た。 戦なんてなかった。 ナルトがそこの木陰で 昼寝をしていた。 声をかけて起こそうと思って、 手を伸ばした。 ナルトに触れるか、触れないかのうちに、 目が覚めた。 三十分も寝ていない。 サスケは何故目が覚めたか わかっていた。 空を飛んでいる、さっきとは違う鳥が サスケに暗号を発していた。 そしてすぐに、 狐の面を付けた暗部が現れた。 「火影様の命令だ。すぐに里に帰還せよ。」 サスケは驚いた。 「…すぐにだと? まだこっちの任務は終わってないぜ?ましてや、ナルトは此処に居ない。」 「安心しろ。里からの応援が今こちらに向かっている。 そいつがお前の代わりに任務を受け持つ。 今は里に戻って火影様の命令を受けろ。」 「チィ…。…わかった。 すぐ向かう。…。」 ナルトとの約束を思い出しながら サスケはそう言った。 ナルトへの伝言として、 割れた額当てを側にあった 木の枝に結んで、 サスケは里へ、向かった。  
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