シンデレラの朝

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しかし少女の幸せなひとときは、扉を叩き開けて入ってきた美女によって、脆くも数分で終わりを告げた。 「ディーーーー! いつもいつもあんたは……! いい加減、起きな、さいっ!!」 声と共に、ふかふかの羽布団が宙を舞う。 布団を剥ぎ取られたベッドには、若干青ざめた少女と芋虫のごとくうずくまる一匹が露わになった。 美女と美少女の視線が絡まり合う。 瞬時に美女の額に青筋がたつ。 はぎ取った布団を握り締め、仁王立ちで彼女は叫んだ。 「マ・リ・アァァァァァーーー!」 「ひいぃぃぃぃい! お姉様、ごめんなさいいいぃぃぃ!!」 .
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