*Dice-01

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俺は今、非常に恥ずかしい場面に直面していた。 なんだって野郎に押したおされてなきゃならねぇんだ…? 本当なら、ここでぶん殴ってやる所なんだが… 「……ぉい…」 「……何?」 「離ッ…せ、よ…」 「じゃあ…抱いて?」 … …… ……… だぁから、なんでそうなるんだぁあああ!!!! -…-…-*-…-…- 俺とニートが出会ったのはつい早急なんだ。 全然顔も知らねぇし、恐らく名前も知らない。 でも、俺がたまたま其奴の近くで喧嘩をふっかけた奴が、運悪くやべぇ奴で… たまたま、そこを歩いてたニートらしい奴に… ………助けてもらった。 「……サンキュ。」 「………」 なんでしゃべらねぇのかな、とか、何でこんな弱そうな奴に助けられなきゃならねぇんだ、とか、頭ん中グルグル廻ってたけど… その考えは、次の奴の行動で、全て後悔と言う名の溝に落っことされたんだ。 -…-…*-…-…- 「ね、お願い。」 「…死、ねッ!!何で俺が野郎なんかを…相手にしなきゃいけねぇんだッ…つの!!」 何故か俺は裏路地と言う立派な公共道路で 顔の見えねぇ奴に…… 押したおされていた。 「じゃあ、抱かれるのと、抱くの。どっちがいい…?」 「………抱く方。……って!!何言わすんだよっ!!馬鹿野郎!!」 「…可愛い。」 本当に馬鹿なんじゃないか? と、人に対して思ったのはコイツが初めてだったかもしれない。
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