†prologue†

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俺が聞くとシャルさんは一枚の手紙を差し出してきた。 「社長の部屋を片付けていたら出てきました」 手紙というのは『リュウへ』と書いてあり封は切られていた。 シャルさんが読んでくれたのだろう。 「失礼ながら勝手に読まして頂きました」 シャルさんは座ったまま軽くお辞儀をした。 「これは……いつ見つけたんですか?」 「社長がお亡くなりになられる少し前です。社長が重要な会議に1人で出席していた時に見つけました。 随分前から書かれてたみたいですよ」 前から……か。 自分が死ぬ前から決めてたって事か? 内容は至ってシンプルだった。
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