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「まぁここで話すのもあれですので……会社に行きましょうか」
「えっ、でも……」
シャルさんは俺の意見も聞かず、用意してあったリムジンの扉を開け、俺を待っていた。
しょうがなく俺はリムジンに乗り込んだ。シャルさんも俺に続き、運転席の隣へ座った。
ふと不意に窓の外をみる。
当たり前のように景色が流れるように過ぎていく。
改めてこの『インガル』という街は広い。
父さんの会社『ガレーデ会社』だけでも、広いというのにガレーデを中心として、円を描くように街が広がっている。
つまり国の国境が丸い感じ。
それに1日では街の全てを行けない程の大きさだ。
俺でさえ街を全て知らないからな。
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