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シャルさんの涙は見て見ぬふりをし、また車の外を眺める。
「さ………着きましたよ」
うーん……何度見ても近くだと、本当にでかいな
「それでは社長室にご案内します」
シャルさんは自動ドアを通り抜け、エレベーターのボタンを押した。
そして俺が乗った事を確認したらカードを差し込んだ。
するとエレベーターは上へ進んでいき、“99階”で止まった。
「そこら中、書類や本がありますが気にしないで。そこのソファーに座って下さい。コーヒーを出しますから」
この社長室は広い。
大きな机に椅子、そして街を一望できるほどの透明なガラス窓。
そして本棚
俺はソファーに座りシャルさんを待っていた。
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