呪う月桂樹

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「恐らく彼は、あなたの気持ちにも今日明日がクリスマスだということにも気付いてないんでしょうね……。 でも、趣味が合う人としか遊ばない彼があなたと“遊ぶ”ということは、やはりあなたのことを想っているのだと思いますよ。ただそれがデートと同じだということに気付かないだけで」 男は単純なんですよ、と彼は言った。 「どうしたらいいんでしょう?」 「うーん、難しいですね……。お二人に共通の知人などは?」 綺麗な顎に手をやり深く考える彼に、私はゆっくりと首を振って見せた。 「それはもう告白しなければいけませんね。あなたに好意を持っていることは間違いないので、きっと大丈夫です」 「ですが、彼の友達の中には女性が……」 男性はくすっと笑った。
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