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「先程の女性とはちょうど待ち合わせをしていたのですよ。僕が方向音痴で場所が分からなかったせいで時間に遅れてしまい、彼女は怒って帰ってしまったんです」
複数の誘いを断って自分との誘いを受けてくれた女性は、自分にとっては女神に見えたものだとこの男性は言う。
「彼女は生まれた時から重圧に潰されて生きてきたそうです。その彼女が、今は嫌われ役を買って出ているんです」
超一流国立大学を“上位”で卒業した彼女にとって、学閥がマンネリ化した差別の激しい会社はただの苦痛でしかないらしい。
ある日飲みに行った先で彼女は彼に泣きついて言ったそうだ。
本当は嫌われたくない、色々な人に好かれたい、と。
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