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「そうだよ。たっくんと田中さんはずっと一緒だよ。」
質問相手サッチーは幸田巧也。学年1の秀才で卓球の技術もあって俺の目標だ。
「でもそんな事急に聞くだなんて、もしかして鬼塚君は田中さんの事好きなの?」
図星だから反応出来なかったが、サッチーは俺をいじることなく返事を期待していた。
「別に好きって訳じゃないけど、7年って凄いなって思って。」
少し沈黙を置いて言葉を付け足す。
「ほら、サッチーの小学校は2クラスあったんでしょ?俺らは1学年1クラスが当たり前だったから。」
「あ、なるほどねぇ。」
物腰柔らかなサッチーは納得したかのように返事をした。
「集合!!」
部長の合図が聞こえた。今日も部活が終わった。
とりあえず少し安心出来た。
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