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「ライさん!前が見えません!」
「んな事わかってんだよ!とにかく歩け!」
ライとリューナは現在砂漠にいる。
砂嵐がおこる確率が非常に高く、昼は60度を越え、夜はマイナス10度を下回り、迷えば生きては出れないと言われるミルド砂漠。
ライ達は砂塵が吹き荒れる中を真っ直ぐに突き進んでいた。
「ライさんお得意の魔導具でなんとかならないんですか?」
「なるわけねぇだらバカ野郎!自然の現象は魔導具や魔法じゃなんともなんねーよ」
唯一出来るのはお互いの腰にロープをくくりつけて離れないようにするだけだった。
「この砂漠を超えればすぐなんだ、とにかく歩くぞ」
ライには目的地があった。
神の宝玉を探す上での大事な場所に。
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