第一章 始まりの旅立ち

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「ライさん!前が見えません!」 「んな事わかってんだよ!とにかく歩け!」 ライとリューナは現在砂漠にいる。 砂嵐がおこる確率が非常に高く、昼は60度を越え、夜はマイナス10度を下回り、迷えば生きては出れないと言われるミルド砂漠。 ライ達は砂塵が吹き荒れる中を真っ直ぐに突き進んでいた。 「ライさんお得意の魔導具でなんとかならないんですか?」 「なるわけねぇだらバカ野郎!自然の現象は魔導具や魔法じゃなんともなんねーよ」 唯一出来るのはお互いの腰にロープをくくりつけて離れないようにするだけだった。 「この砂漠を超えればすぐなんだ、とにかく歩くぞ」 ライには目的地があった。 神の宝玉を探す上での大事な場所に。
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