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それは砂漠越えの数日前に遡る。
「ライさん、最初の目的地ってどこなんですか?」
「砂漠を越えたらある国に行く」
ライとリューナの二人はならされた公道を歩いている。
「そこにある国……ですか?どんな所なんです!?」
魔法王国バルヴァインから出た事の無いリューナはウキウキとした瞳でライを見つめる。
「倭国っていう国だよ。水脈が豊かで風光明媚な国。独自の文化を持ち、独特な剣術と‘刀’と呼ばれる武器が有名だ。
武士道と言われる教えを大切にしている、そんな国だ。倭国は良いぞ、自然豊かで」
「そんな国があるんですね!ですがなんで倭国なんです?神の宝玉があるんですか?」
リューナはワクワクしながらもそんな素朴な疑問をライに投げかける。
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