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そして今、ライとリューナは砂漠越え中。
そして勢いの強い突風のような砂塵と無数に発生している砂嵐のダブルパンチの中二人は必死に歩を進める。
「本来ミルド砂漠は1日で超えられるようなもんじゃねぇ、だが日が沈めば俺達は死ぬ。だから急ぐぞ!」
「はい……!」
元気は無くなっているがまだ辛うじて返事は出来る。
だが時間は無情にも流れ、日は暮れていく。
「寒いです……ライさん」
夜の砂漠が容赦なく二人に遅いかかる。
氷点下を下回りマイナス10度にまで
温度が下がり、寒さに耐えられないリューナは、体を小刻みに震わせていた。
「ミルド砂漠の特徴だ、ほら」
ライはゆっくりとリューナのそばに寄るとピタリと密着してローブを被せる。
ライの首元からはリューナが顔を出す。
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