2人が本棚に入れています
本棚に追加
ウサミミ男はケーキを食べると満足したらしく瑠菜と陽斗の相手をしていた。
「ナギ、お外に行こう」
「うしゃぎしゃん、行こ」
「だって。行って良い?」
ウサミミ男の問いに少し考え答えを出した。
「…そのウサミミを取る事。それからママも一緒に行くわ」
「ま、当然まだ信用されてないわな…ウサミミは外したくないんだよね…あ、そうか、見られる人がいなければいいんだよな」
ブツブツ独り言を呟いてるかと思ったら、ポンと手を打った。
一体何が起きたのだろう…
目の前が一瞬で海に変わった。さっきまでリビングにいたのに…。
「ちょっと…どういう事?」
「瞬間移動」
「…あなた空しか跳べないって言ってたわよね…」
「日々進歩しているのです」
ニッコリ微笑むナギ。
「…いやいや、今さっきの話でしょ」
またパンと手を打った。
「ママ、可愛い水着」
「みじゅぎぃ」
四人の服装が一瞬で変わった。
「オプション」
そういうナギの視線の先にビーチパラソルや飲み物等が現れた。
「…この力も進歩なの?」
「相性いいのかもね、俺達。楓といるとどんどん力が溢れてくるよ」
優しく微笑むナギに不覚にもトキメいてしまった。
「ママぁー、ナギぃー、早く行こう」
「おー、待ってろよ」
ナギが二人の所に走っていくと、瑠菜と陽斗がナギにしがみついた。
ウサミミなのにイケメンで…
「変なやつ…」
、
最初のコメントを投稿しよう!