ウサギな彼

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ウサミミ男はケーキを食べると満足したらしく瑠菜と陽斗の相手をしていた。 「ナギ、お外に行こう」 「うしゃぎしゃん、行こ」 「だって。行って良い?」 ウサミミ男の問いに少し考え答えを出した。 「…そのウサミミを取る事。それからママも一緒に行くわ」 「ま、当然まだ信用されてないわな…ウサミミは外したくないんだよね…あ、そうか、見られる人がいなければいいんだよな」 ブツブツ独り言を呟いてるかと思ったら、ポンと手を打った。 一体何が起きたのだろう… 目の前が一瞬で海に変わった。さっきまでリビングにいたのに…。 「ちょっと…どういう事?」 「瞬間移動」 「…あなた空しか跳べないって言ってたわよね…」 「日々進歩しているのです」 ニッコリ微笑むナギ。 「…いやいや、今さっきの話でしょ」 またパンと手を打った。 「ママ、可愛い水着」 「みじゅぎぃ」 四人の服装が一瞬で変わった。 「オプション」 そういうナギの視線の先にビーチパラソルや飲み物等が現れた。 「…この力も進歩なの?」 「相性いいのかもね、俺達。楓といるとどんどん力が溢れてくるよ」 優しく微笑むナギに不覚にもトキメいてしまった。 「ママぁー、ナギぃー、早く行こう」 「おー、待ってろよ」 ナギが二人の所に走っていくと、瑠菜と陽斗がナギにしがみついた。 ウサミミなのにイケメンで… 「変なやつ…」 、
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