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【Will be your light】
僕が立って
誰かの日を遮るなら
膝を抱えた方がいいと思うしかなかった
うずくまって
誰かの道の邪魔になるなら
道外れに逃げるしかないと思っていた
透明になれたら
どれ程楽だろうと思った
それが駄目なら
消えてしまえばいいと
思ったりもした
そんな僕が
たった一人だけの
光になろうと思った
あなたのためだけに
生きてみたいと
子供じみたその言葉に
あなたは少しはにかんで
たしなめるように
肩を抱いてくれた
あなたが去るって事とはつまり
この世が終わって
何もかもを亡くしてしまうのと
僕には同じなの
星月の流れた
暗い森に迷いこんで
独りぼっちに怯えるウサギさん
連れてってあげるよ
月の光に
恋はあまりにも眩く
時は花のように儚く
夢路をなぞるような
世界が回り出す
語り尽くせない思い出
むしろ忘れたい思い出
すべてが七色に染まり
流れていく
あなたの光になりたい
あなたを包んであげたい
あなたのためだけに
僕を捧げたい
記念日なんてどうでもいいから
プレゼントなんてどうでもいいよ
今は一秒でも長く手を繋いで
ちょっと遠出するだけだよね
絶対にまた帰ってきてね
泣くのはこれで終わりにするよ
これで
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