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帰り道
キョン「何で俺が送ってるんだ?」
ハルヒ「今更何言ってんのよ! 第一あんたのせいでしょうが!」
キョン「は? お前が勝手に転んだんだろ。何で俺のせいなんだよ」
ハルヒ「あんたは雑用なんだから団長が危ないと思ったら身を挺してかばわなきゃダメなの!」
キョン「おいおい、俺は超能力者でも何でもないぜ。無理に決まってるだろ」
ハルヒ「何よ! 最初から諦める気? それでもSOS団の団員その1なの!?」
キョン「無理な物は無理だ。俺は俺にできる範囲でしか……(ハルヒを守ってやれない)」
ハルヒ「範囲でしか、何よ」
キョン「いや、まあできることしかできないってことだ(やばい、また訳のわからんことを言いそうになった)」
ハルヒ「情けない」
キョン「俺のせいってのは納得行かないが、送る位はやってやるよ。その顔で1人で帰るのが嫌なんだろ?
ま、俺にできる範囲ってのはその程度だろ」
ハルヒ「う……(何で分かったのよ!)。そんなんだからいつまで経っても雑用から抜け出せないのよ」
キョン「はいはい、悪うございました(何でそんな嬉しそうに言うのかね)」
古泉「乙女心に疎い彼が、送って欲しい理由に良く思い当たりましたね。」
みくる「妹さんがいるからじゃないですか~? うふ、でも送って欲しい理由は他にもありますよね」
古泉「なるほど、恋愛以外ならある程度分かる、と。肝心な所は鈍いままですが……」
長門「……無理矢理出さなくてもいい」
古泉「まあまあ長門さん、出番があるのはいいことです」
みくる「あ、自転車乗って行っちゃいました」
キョンとハルヒの帰宅を尾行中
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