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僕と結菜が付き合い始めてもうすぐで一年になろうとしていた。
そんなある日、僕は自分の両親に実家に呼ばれた。
僕は結菜を紹介しようと、止めておけばよかったのに実家に結菜を連れて行ったのだ。
「圭君のご両親ってどんな方なの?」
結菜は僕の手を握って聞いてきた。
僕が顔を歪ませると、結菜は不思議そうに僕の顔を覗き込んだ。それに気付いて僕は結菜から顔を反らして
「いい人じゃない…。答えがほしい時に返ってきた時なんてなかった…。彼らは忙しい人達だから、わかっていたけど…まだ子供だったんだよ」
小さな声で淋しそうに僕が言うものだから、結菜は心配したのだろう。握っていた手を強く握りしめてきたのだ。
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