橙×赤

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赤side そのままベッドに捨てられ、俺の上に隆平が跨った 逃げようと抵抗しても 俺の華奢な体じゃ、隆平に適うわけがない 赤「隆平っ!!離せやっ!!」 橙「いややっ!!」 赤「離せっ…んっ!!」 唇に柔らかく生暖かい物があたる 知ってる。これは…唇 俺、隆平にキスされてる… キス…キス…隆平に…キス… 頭が真っ白になる 仮にも弟にキスされている なんで?胸が、心臓が痛いよ ズキズキ、ズキズキ、今までキスしてもこんな感情にならなかった ちゅっ… かすかなリップ音を立てて、離れる唇と唇 何分にも思える時間も、本当は数秒だったんだろう 橙「すばるくん…好きなんです。」 赤「…俺、俺は…隆平っ」 隆平の背中に腕を回して、そっと引き寄せた 何故か、人の温もりが恋しくなった 胸のズキズキが止まらない 苦しいの、なんで? 橙「すばるくん…好きなんです どうしようもない位に 初めておうた時から、すばるくんに惚れてました 初めてって言っても、昨日ですけど 好きです…すばるくん…」 赤「うっ…えっ…」 橙「!!?」 何でだろう、涙が止まらない わかんないけど、安心したんだ とっても胸がいっぱいになったんだ 肺が甘い匂いでいっぱいになったんだ その匂いは、隆平の匂い 安心する きっと、今まで俺が欲しがってたんわ 本当に好きって言うてくれる人やったんや 好きっていう、たったの二文字だったんや 赤「俺、ヒック…隆平が…好きっ…かもしれへん‥グス」 .
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